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文献詳細

雑誌文献

生体の科学16巻2号

1965年04月発行

文献概要

実験講座

電子計算機(2)

著者: 清水留三郎1

所属機関: 1東京大学計算センター

ページ範囲:P.88 - P.91

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 電子計算機とはどんなものかを紹介しましたのを受けて,次に電子計算機を使うにはどうすればよいかを説明することにします。
 前にも述べました通り電子計算機はプログラムと呼ばれる計算手順を与えられると,はじめてその指示どおりに動作しますから,電子計算機にやらせたいことはまずプログラムに書かねばなりません。このプログラムを書く仕事をプログラミングといいます。プログラミングに用いる言語としては,現在ALGOLとFORTRANがあります。ALGOLはAlgorithmic Languageをちじめたもので,エスペラント語のように国際的に共通な言葉たらんことを目ざして国際的な協力研究のもとに開発された言語であり,たいへんすぐれた言語体系を成しています。FORTRANはFormula Translationの略称で,ALGOLよりだいぶ前にIBM社により開発された言語であり,この言語で書いたプログラムによる電子計算機の動作は能率がよいことが特徴です。ここではFORTRANによる基本的なプログラミングの話を進めることにします。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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