icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学16巻3号

1965年06月発行

文献概要

アンケート

中枢神経系について

著者: 大島知一1 田中潔2 清水信夫3 古河太郎4 塚田裕三5 今泉礼治6 小沢俊次7

所属機関: 1東邦大生理学教室 2鳥取大薬理学教室 3阪大高次神経研 4阪市大生理学教室 5慶大生理学教室 6阪大薬理学教室 7京府医大薬理学教室

ページ範囲:P.134 - P.137

文献購入ページに移動
 遠心性末梢神経とその奏功臓器(effector organ)との間の刺激伝達は,一般に化学的物質によつて伝えられるということになつています。このchemical transmissionという概念は,少なくとも自律神経節におけるシナプスに妥当するようにみえます。次の諸点に関し,日頃この問題に造詣の深い方々の意見をあつめました。
 1.中枢神経系においても,シナプスにおける刺激伝達はchemical transmitterによつて行なわれるものてしようか。もしそうならば,chemical transmitterとして,どのようなものを考えておられますか。特にinhibitoryなtransmitterについて
 2.1について否定的な方は,次の問のいずれかにお答え下さい。
  (1)すべてがchemicalでないとすれば,一部はelectricalと考えてよいでしようか。それはどの部分てしようか。
  (2)中枢においては,すべてelectricalと考えられますか。その理由は,もしそうならば,アセチルコリンやノルアドレナリンなどという末梢におけるtransmitterはどのような生理的意義をもつているでしようか。
 3.上記の質問がすべてに無意味であるとお考えの方は,その理由と,中枢における刺激伝達の機構についてのお考えをおきかせ下さい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?