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文献詳細

雑誌文献

生体の科学17巻2号

1966年04月発行

文献概要

アンケート・8

「交感神経末端およびその効果器官の作用機構について」

著者: 藤原元始1 山元寅男2 栗山煕3 佐久間昭4 後藤昌義5 丹生治夫6 星猛7

所属機関: 1京大薬理学教室 2新潟大解剖学教室 3九大生理学教室 4東医歯大心研薬理 5九大生理学教室 6山口大生理学教室 7東大生理学教室

ページ範囲:P.89 - P.93

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 自律神経系末端,ことに交感神経系末端およびその効果器の形態,機構の解明については最近著しい成果がみられてしるとはいえ,今後に多くの問題が残されています。そこで,次のような形で問題を整理し,ご意見を伺つてみました。
 1.問題提起の発端となつたBurnの説(交感神経末端はむしろコリン作働性であつて,ここで遊離されたAChは神経末端近傍のstoreからノルアドレナリンを放出して効果器に作用するという説),およびその説がこの領域の研究に及ぼした影響,についてどう考えられるか
 2.Burn説に対する批判として輸精管近傍では交感神経節が存在するとしう事実が示されてきてしますが,このような姿が交感神経全般について考えられるかどうか。また,この考え,あるしはBurnの考えを受け入れるにしても,従来の教科書的な交感神経系末端の姿は大きな訂正を必要としますが,どのようなものとして交感神経系末端をとらえなおしたらよいでしようか
 3.純粋に薬物に対する作用の違いから交感神経効果器では,a-受容器とβ-受容器を考える立場が支配的ですが,そのような整理の仕方に対して,どのような考えをおもちですか
 4.交感神経末端および効果器の作用機構をさらに解明するために,今後どのような研究方法,道すじをとつていつたらよいでしようか

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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