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文献詳細

雑誌文献

生体の科学17巻2号

1966年04月発行

文献概要

文献案内・7

カテコールアミンを研究するにあたつてどんな本を読んだらよいか

著者: 吉田博1

所属機関: 1大阪大学高次神経研

ページ範囲:P.98 - P.101

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 カテコールアミン(以下CAと略記)は副腎から分泌されるホルモンとして生体機能の調節にきわめて重要であることが知られた後,交感神経末端から分泌されるいわゆるNeurotransmitterもまたCAであることが明白になつた。さらに,中枢神経系においても特定の部位に特定のCAが,たとえば規床下部にはノルアドレナリンが,尾状核などにはドーパミンが,局在することが判明し,中枢神経機能にも重要な役割を果していると考えられるようになつてきた。このようにCAの生理的重要性が拡大され認識されるにつれ,研究者数も,発表論文数も,そして又CAに関する論文の掲載される雑誌の幅も非常に増加し,薬理,生理,生化学,解剖,また,内分泌,循環,精神々経科関係ときわめて広範にわたつている。が,あえてもつとも多数のCA関係論文の発表される1〜2誌にしぼるとすれば,J. Pharmacol. Exper. Therap. とActa Physiol. Scandをあげたい。前者はNIHを中心としたアメリカのCA研究グループ,後者はEuler,Hillarp,Carlssonらの北欧グループの論文が発表される。この2つは世界のCA研究の中心として見逃すことのできないものだと思われる。さらに速報雑誌のLife Sciencesも最近重要性を増しつつあり今後注目する必要があるかもしれない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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