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交見 「生理学者は生化学者に何をのぞむか」/「生化学者は生理学者に何をのぞむか」
共同の大きい旗のもとに両者の学は相補ない相助けよ,他
著者: 竹中繁雄1
所属機関: 1岐阜大学生理学
ページ範囲:P.134 - P.136
文献購入ページに移動私は日本語の自生理学」は徳川時代の人身窮理を明治にはいつて改めたもので,現在のアメリカのPhysiologyに当るものではないと思う。現在アメリカにはPhysiologyand Biophysicsという部局があるが,日本語の「生理学」はPhysio-10gy and Biophysicsと英語で示すのがよい。そしてPhysiologyを「古典生理学」といい,Biophysicsを「生理学」という方がよいと思う。なぜなら古典生理学よりもBiophysicsの方が「生」の問題を一層力強く担つているからである。アメリカのPhysiologyと日本の生理学とが独英から受入れた時期もその程度も違い,また発達が違うからにはアメリカ流のPhysiologyを日本の生理学と違うとしても必らずしも誤まりではない。
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