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文献詳細

雑誌文献

生体の科学17巻4号

1966年08月発行

文献概要

主題 微小循環

血流のレオロジー

著者: 岡小天1

所属機関: 1東京都立大学理学部物理学教室

ページ範囲:P.168 - P.174

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 はしがき
 過日編集部より「血流のレオロジー」なるテーマで原稿執筆の依頼があり,引受けはしたものの,このテーマの範囲は私にはそうはつきりしていない。おそらく「血流のレオロジー」はヘモレオロジー(hemorheology)や,血行動態(ヘモダイナミックス,hemodynamics)の分野を意味するのであろう。しかし主題が「微小循環」になつているとのことなので,なるべくそれにそうように配慮しながら記すことにした。もつとも「血液のレオロジー」なるテーマもあるが,私は必要最小限度に止めた。
 血行動態は心臓・血管系における血液の運動,循環を研究する生理学の一分野である。血液の運動を論ずる際には血液の流動的性質や血管の力学的性質が基礎になり,これらを研究するのがヘモレオロジーである。歴史的には血行動態の研究の方が早く発展し,ヘモレオロジーは最近急速に発展しはじめた新しい分野である。一般的なレオロジーの発展にともなつて血液や血管という特殊な物体を対象とするレオロジーが発展したわけである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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