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文献詳細

雑誌文献

生体の科学17巻4号

1966年08月発行

文献概要

抄録

「生体運動機構」セミナー(4)

著者: 神谷宣郎2 黒田清子2 上坪英治3 団勝磨5 平本幸男6 木下清一郎8 内藤豊9 安増郁夫9 木下治雄9 朝倉昌11 江口吾郎11 飯野徹雄12

所属機関: 1 2大阪大学理学部生物学教室 3大阪大学理学部生物学教室 4 5都立大学生物学教室 6東大,三崎海洋生物研究所 7 8お茶の水女子大学生物学教室 9東京大学理学部動物学教室 10 11名古屋大学理学部分子生物学研究施設 12国立遺伝研究所 13

ページ範囲:P.199 - P.204

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 □ アメーバ運動と原形質流動
 アメーバ(Chaos chaos)の膜と原形質の運動について
 巨大アメーバ(Chaos chaos)についての最近の研究から飲細胞運動(pinocytosis),食細胞活動(phagocytosis)および,イオン的なまた浸透圧的恒常性の調節は緊密な相互関係があることが示された。これらすべての本質的な作用は,膜の運動の動的なサイクルと,膜から原形質,原形質から膜へと細胞内で起こる形態変化に依存しているのである。
 この動的な輸送の系の原動力が原形質流動に関与しているのと同じサイクルによつて与えられることを指し示す結果が得られたので,われわれは原形質の性質についての今までの仕事(Marshall, Shumaker, and Brandt, Ann. N. Y. Acad. Sci., 18, 315, 1959;Thompson andWolpert, Exp. Cell Res., 32, 156, 1963)をさらに発展させた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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