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文献詳細

雑誌文献

生体の科学17巻5号

1966年10月発行

文献概要

アンケート・11

スライド説について

著者: 真島英信1 玉重三男2 名取礼二3 葛西道生4 八木康一5 遠藤実6

所属機関: 1順大生理学教室 2北大理学部動物学教室 3慈恵医大生理学教室 4名大理学部物理学教室 5北大理学部化学教室 6東大薬理学教室

ページ範囲:P.241 - P.244

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 A. F. HuxleyとH. E. Huxleyが,独立に,しかもそれぞれ異なつた根拠に基づいて,いわゆる"sliding mechanism"を提唱してから,はや12年を経過しました。この説は,人々の意表を鮮やかについたものとして,ひとり筋研究者ばかりでなく,他領域の研究者に大きな波紋を投げかけたことは周知の通りです。
 すべての画期的な学説がそうであるように,この説にも数多くの反論が次々と投げかけられました。しかし,そのいずれも不発に終るか,あるいは致命傷を与えるに至らず,最近ではどうやら,確立された説として教科書などでも取り扱われるようになりました。
 しかし,この説には,本当にもはや疑問はないのでしようか。このような段階において,皆様の忌憚のないご意見を承ることは,筋研究の前進の為にきわめて重要な意義をもつものと考えます。なお以下の質問は,お考えをまとめられる上のご参考ともなればと記しましたもので,これに拘わることなく,自由にご討論いただいて結講です。
 1.この説に対し,具体的な反論をおもちでしたらぜひお聞かせ下さい。一応弁明済みとなつている問題も,その解答が不充分と思われる場合は,問題点を指摘して載ければ幸いです
 2.この説を支持されるとして,現在まで与えられた証明で充分と考えられますか。あるいは,さらにもつと積極的な証明を必要とお考えですか。それはどのようなことでしようか

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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