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実験講座
リン脂質の分離精製法(Ⅱ)
著者: 下条貞1
所属機関: 1札幌医科大学
ページ範囲:P.295 - P.301
文献購入ページに移動 2.溶媒による分劃法
各種リン脂質の有機溶媒に対する溶解度の差を利用して,適当な溶媒の組合せによりリン脂質を分画することが可能である。しかしリン脂質の溶解度は,それに結合している脂肪酸およびカチオンの相違により影響されると共に,共存物質(特にリン脂質)によつても大きな影響を受けるので,この方法で単一のリン脂質を分離するには同じ操作を繰り返し反覆しなければならない。それ故この方法による収量は一般にきわめて低いので,少量試料の分離には用い難いといえる。
各種リン脂質の有機溶媒に対する溶解度の差を利用して,適当な溶媒の組合せによりリン脂質を分画することが可能である。しかしリン脂質の溶解度は,それに結合している脂肪酸およびカチオンの相違により影響されると共に,共存物質(特にリン脂質)によつても大きな影響を受けるので,この方法で単一のリン脂質を分離するには同じ操作を繰り返し反覆しなければならない。それ故この方法による収量は一般にきわめて低いので,少量試料の分離には用い難いといえる。
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