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文献詳細

雑誌文献

生体の科学18巻2号

1967年04月発行

アンケート・14

記憶について

著者: 高橋秀俊1 吉井直三郎2 南雲仁一3 永田豊4 吉田博5

所属機関: 1東大理学部物理学教室 2阪大生理学教室 3東大工学部計数工学教室 4慶応大生理学教室 5阪大薬理学教室

ページ範囲:P.101 - P.104

文献概要

 生物学に残された最大の難問の一つは,脳の機能の解明にあると思いますが,その中でも記憶,学習についての生理学的あるいは生化学的研究はすでに始まりつつあるようです。これらの研究はまだ始まつたばかりで,その解明までにはほど遠いように思われますが,一方"遺伝的情報"の処理について過去四半世紀の間に得られた理解の進歩を思い浮べるならば"精神的情報"の処理についてもまもなく色々なことがわかつてくるのではないかという気もします。そこで記憶について次のような点に関し,この間題に造詣の深い方々のご意見,見通しなどを伺つてみました。
 1.記憶という機能が,脳の特定の部位に局在しているとお考えでしよう か。それとも脳全体の綜合的機能と考えた方がよいのでしようか。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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