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Endoplasmic reticulumの研究をするにあたつてどんな本を読んだらよいか(機能を中心として)
著者: 仙波輝彦1
所属機関: 1九州大学医学部解剖学教室
ページ範囲:P.161 - P.164
文献購入ページに移動 Endoplasmic reticulum(以下ER)とはPorterおよびその協同研究者によつて最初に見出され,命名された細胞質内の新しいcomponentである。すなわち,porter, Claude and Fullman1)は培養細胞をそのまま電子顕微鏡で観察することにより,細胞質内に見出したもので,ERという名称は1952年Porter and Kallmann2)の論文において,はじめてはつきりと提称されている。これらERの概念の発達と歴史については,Palade3)による綜説に詳しく,まず眼を通すべき論文であろう。しかし,ERの構造や機能についてのPorterおよびその協同者の考え方もはじめとは研究の進展と共に次第に変化している。これも科学の歴史として当然のことというべきであろう。Porter自身の比較的最近の考え方を知るためには,彼の綜説4)を参照すべきである。と同時に,Porterらによる一連の論文すなわち,Studies on the endoplasmic reticulum(Ⅰ〜Ⅴ)はこの分野での古典として熟読されてよいであろう。
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