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文献詳細

雑誌文献

生体の科学18巻6号

1967年12月発行

解説講座 対談

痛みの生理(1)

著者: 清原迪夫1 内薗耕二2

所属機関: 1東京大学医学部麻酔学教室 2東京大学医学部生理学教室

ページ範囲:P.302 - P.307

文献概要

 最近クローズアップされてきた問題
 内薗 痛みの問題は最近とくにクローズアップされてきたと思うのです。この問題は,医学の本質的な問題にも結びついていますし,われわれ生理学に携わつている者でも,終局的には,そういうものの解決を目ざして勉強しているわけです。ふだんは下等動物やあるいは哺乳動物にしても,人間以外のものを取り扱つてはいますが,われわれの終局的に指向するものは,人間についての知識になるわけです。その中でも,痛みなどというのは,実は人間でなければほとんど研究できないものです。
 そういう問題を清原講師は生理学を15年やつてこられて,それから,実際の臨床にそれをアプライすることで,まことにユニークなチャンスに恵まれておられるわけです。現実の生理学と,実際の臨床からみた痛みとの間には,大きなギャップがありすぎて,日常,非常な悩みを感じておられると思うのです。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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