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文献詳細

雑誌文献

生体の科学19巻4号

1968年08月発行

文献概要

巻頭言

千進法のすすめ

著者: 村地孝1

所属機関: 1名古屋市立大学

ページ範囲:P.153 - P.153

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 千進法という用語が適当かどうかもわからない。要するに,10の3乗を一区切りにする数のかぞえ方をしようではないかという提唱である。
 一十百千万,十万,百万,千万,一億,と進む方式は万進法というべき数え方で,10の4乗ごとに,万,億,兆,京などという字が使われる。これに対して,千進法は,千のつぎの区切りがミリオンで10の6乗,そのつぎがビリオンで10の9乗(ただし米国式)というふうに数える方式である。どちらの方式もそれぞれの歴史的背景をもち,それぞれの合理性を持つているにちがいない。しかし,いまの日本語で,どうしても万進法でなければならない理由は,文学的表現上の必要性以外にはまつたく存在しない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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