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研究報告
急性傳染病の病勢診斷に對する所謂疲勞判定法の價値—A型パラチフスの病勢診断としてのDonaggio佐藤反應について
著者: 福岡良男1
所属機関: 1東京都立本所病院
ページ範囲:P.35 - P.39
文献購入ページに移動 緒言
1936年ベルリンのオリムピツク大会の時,第2回國際スポーツ医学会に於て,イタリー,ボロニア大学のDonaggioによつてDonaggio反應が発表されて以來,諸外國並に我國の諸学者により追試が行われた結果,本法が疲労判定法として價値があり,且種々の疲労判定法中重要なる実驗方法によることが認められ,我國においても,スポーツ医学に,産業医学に極めて重要なる役別を演ずるに至つた.
最近に至り本法が漸次二,三の疾患1)2)についてのその病勢判定に用いられんとしているが,これらの場合に対照として採つた疾患が主として慢性疾患(例えば結核の如きもの)であつた爲めに,その結果は区々であり,多くは唯主観的の結論を斎すのみであつた.
1936年ベルリンのオリムピツク大会の時,第2回國際スポーツ医学会に於て,イタリー,ボロニア大学のDonaggioによつてDonaggio反應が発表されて以來,諸外國並に我國の諸学者により追試が行われた結果,本法が疲労判定法として價値があり,且種々の疲労判定法中重要なる実驗方法によることが認められ,我國においても,スポーツ医学に,産業医学に極めて重要なる役別を演ずるに至つた.
最近に至り本法が漸次二,三の疾患1)2)についてのその病勢判定に用いられんとしているが,これらの場合に対照として採つた疾患が主として慢性疾患(例えば結核の如きもの)であつた爲めに,その結果は区々であり,多くは唯主観的の結論を斎すのみであつた.
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