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文献詳細

雑誌文献

生体の科学2巻3号

1950年12月発行

文献概要

談話

インフルエンザ・ヴイールスの赤血球凝集現象(Hirst現象)に及ぼすコロイドイオンの影響—第3報 各種動物の赤血球を用いた場合

著者: 宮本晴夫1 赤眞淸人1 古津曉1

所属機関: 1前橋医科大学微生物学教室

ページ範囲:P.134 - P.136

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1.まえがき
 吾々は種々の生物学的反應現象に正負コロイドイオンを添加した場合の影響について多方面より檢討を加え,さきに負コロイドイオンが溶血反應を阻止する事実を認め,その作用本態について追求と考察を試み,1)ついでインフルエンザヴイールス(I.V.と略す)が鷄赤血球を凝集する現象(Hirst現象)に於いて,B型による赤血球凝集は負コロイドイオンにより阻止され,A型によるそれは何等の影響をも受けないという注目すべき新知見を確認するに至つた.2),3),4)
 しかして今回は鷄以外の他種動物の赤血球を用いてⅠ.Ⅴ.による凝集及びこの場合に於ける正負コロイドイオン添加の影響を観察した結果,知り得た2〜3の興味ある成績を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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