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Hartridgeの多色説
著者: 藤本克己1
所属機関: 1東京大學醫學部生理學教室
ページ範囲:P.185 - P.187
文献購入ページに移動 本年6月10日發行のBritish Medical Journalに英國Medical Research Councilの視覺研究班長Hartridgeが「視覺生理に於ける最近の進歩」**と題する綜説をのせている。視覺に關しては戰爭中から戰後に及んで盛んな研究が行われ,近代物理學及電氣生理學の應用によつて著しい發展が遂げられている。我國でも此の方面の研究者は甚だ多く優に班研究を構成するに足る程度であり,先頃Granitの網膜電位に關する書物が來て大いに刺激を與えたが,本川教授の新研究が進展するに及んで生理學會はもとより心理學方面等でも大問題となつて討議追試が活溌に行われたのである。一方Neurophysiologyにこの論文が發表(1949)されるや,外國の研究者の間にも多大の反響を呼び,Granit等は賛意を表してその發展を期待していると傳えられている。Hartridgeも亦自説に對する有力な事實としてこれを取り上げており,此の綜説でも壁頭にこれを引いている。此の中ではGranitのModulator-Dominator説に關する問題にも觸れてあるので,此處に大要を紹介することとする(但しこれはPart ⅢであつてⅠとⅡとは1946年と1947年に出ている)。
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