icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学2巻5号

1951年04月発行

報告

毛細血管反射に關する研究

著者: 銭場武彦1 入澤宏1

所属機関: 1廣島醫科大學生理學教室

ページ範囲:P.213 - P.216

文献概要

 緒言
 毛細血管の收縮性に就ては,Krogh(5)がそのindependent contractilityを追及し,西丸(7)はそのactiveのものとpassiveのものとを區別したが,これ等の收縮性が毛細血管内血行調節に如何なる機轉を示すかに到つては未だ充分には究明されていない。
 毛細血管内血行は常に一樣のものでわなく,血管壁自身の状態や血壓,血量等々の因子により絶えず變化しておる事は西丸(7)の實驗に明らかなばかりでなく,腎Malpighi氏小體内の血行(Richards, 8)や筋肉内血行(Krogh, 5)にもよく示されている。吾々はこれ等の血行を調節する機轉に就て追及し,毛細血管相互間に反射的調節機構の存在を認めたので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら