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文献詳細

雑誌文献

生体の科学20巻1号

1969年02月発行

文献概要

総説

外眼筋線維の形態と機能の特徴

著者: 伊藤文雄1

所属機関: 1愛知学院大学歯学部生理学教室

ページ範囲:P.35 - P.48

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 I.はじめに
 眼科医でない著者が外限筋の構造や機能に興味を持つた理由は二つある。第一は著者の研究の主題である筋受容器が外眼筋で如何なる形態でかつ如何なる機能をはたしているかという問題。第二はこの筋感覚器の機能を考える時どうしてもそれを撓囲している筋線維の性質を知つていなければならず,また筋紡錘中の錘内筋が他の錘外筋線維に比して細く,多重神経支配され,遅い収縮をしているのと似て,同じような筋線維が外眼筋では錘外筋中にも多数存在することがわかつているからである。ここではまず第二の興味である外眼筋線維について最近発長された多数の研究やreviewを基にし,著者の実験結果および多少の私見を織り込んでみた。表題に外眼筋についてとしてあるが,外眼筋以外の骨格筋さらに平滑筋までも含めて説明する点を最初にお許し願つておく。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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