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海外だより
Cal TechとBenzer研
著者: 堀田凱樹1
所属機関: 1東京大学医学部薬理学教室
ページ範囲:P.181 - P.186
文献購入ページに移動 California Institute of Technology(CalTech)はロサンゼルスの郊外10マイルほどにある。パサデナという町にあります。到着した時の第一印象は,狭くて静かだということでした。主要な建物は100m×300mぐらいの土地に所狭しと建つており,各建物には多くの場合,寄附金をだした人の名前がついています。たとえば私のいるのはChurchビルディングといい,入口を入ると,美濃部都知事を少し下品にしたような温厚なChurch氏の肖像画があり,前を通るたびに篤志家の恩に感謝を強要する仕組になつています。もつとも僕のようなヘソまがりの人間には,彼らの寄附行為は「篤」によるのではなく,税金のがれという「得」によるとしか考えられません。面白いのは寄附は必ずしも十分な額に達するとは限らないことで,各建物を比べると千差万別です。そのお陰でキャンパスにvarietyが生れています。
この狭いキャンパスにBiology, Chemistry,Engineering, Geology, Humanities, Physicsの六学部がある他Computer部門などもあると聞かされた時はちよつと信じられない気がしましたが,学生の総数が合計約700人しかいないことにその秘密があることがわかりました。
この狭いキャンパスにBiology, Chemistry,Engineering, Geology, Humanities, Physicsの六学部がある他Computer部門などもあると聞かされた時はちよつと信じられない気がしましたが,学生の総数が合計約700人しかいないことにその秘密があることがわかりました。
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