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文献詳細

雑誌文献

生体の科学20巻6号

1969年12月発行

文献概要

主題 味覚・2

ハエの味覚

著者: 白石昭雄1 森田弘道1

所属機関: 1九州大学理学部生物学教室

ページ範囲:P.238 - P.252

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 序
 ハエの味覚に関する研究分野を大別すると,外界からの化学刺激を電気的な変化に変える変換器としての受容器の機能の問題,受容器からの情報がどのような道筋を通つて中枢へ伝えられるか,といつたcodingの問題,最後にこれらの情報が中枢でどのように処理されるかといつた情報処理の問題などがある。また,従来の研究方法を分類すると,ハエの個体そのものを使つて,その吻伸展反射などを指標として実験を行なう行動生理学的方法,神経系のある特定の場所に電極を刺入して,その情報を直接取り出し,観察記録することにより実験を進める電気生理的方法などがある。ここでは主として,後者の方法を使つて得られた結果を基にして,ハエの唇弁化学感覚毛のなかにある受容器の一般的性質,さらに受容器興奮の機作に関するこれまでの知見を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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