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文献詳細

雑誌文献

生体の科学21巻4号

1970年08月発行

文献概要

特集 代謝と機能

酵素反応速度論の利用

著者: 橋本隆1

所属機関: 1京都大学医学部医化学教室

ページ範囲:P.256 - P.260

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 どの生化学の教科書も,程度の差こそあれ酵素の定常状態での反応速度論を扱つている。酵素反応速度論は酵素学にとつて欠くことのできない方法論の一つである。今まで酵素反応速度論的解析は,比較的扱いにくい型式で紹介されてきたが,最近では新しい型式にまとめられ1)利用されやすくなつた。ところが,酵素反応機構を解明するために反応速度論を利用するということについてはいろいろ議論がかわされてきている。すなわち反応速度論は有用な方法論であるが,その有用性の程度の判定が研究者のなかでまちまちであるためである。ここでは,日本で反応速度論が今までどの程度利用されてきたか,また現在の立場からみてどの程度正確に使用されてきたかを調べ,反応速度論利用に関する考察の一助としたいと考えている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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