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文献詳細

雑誌文献

生体の科学21巻7号

1970年12月発行

文献概要

解説

カテコールアミンのαおよびβ受容体について

著者: 今井昭一1

所属機関: 1新潟大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.479 - P.486

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 アドレナリンの受容体が2種類あることを最初に明確に示したのはDale(1906)である。
 彼は,アドレナリンの受容体には,興奮性の作用を仲介し,麦角アルカロイドによつて遮断されるものと,抑制性の作用を仲介し,麦角アルカロイドでは遮断されぬものとの二つがあることをみとめた。Daleの分類は,平滑筋に関する限り,きわめて明快であつたが,心臓の受容体がうまく説明できないという欠点をもつていた。周知のように心臓に対しアドレナリンは,興奮性に働くが,その作用は麦角アルカロイドでは遮断できないのである。Daleは,アドレナリンの反応を,興奮性の反応,抑制性の反応という二つに分けそれぞれに対する受容体を考えたが,これとはまつたく別の観点から,アドレナリンも含め,カテコールアミンの受容体の分類を試みたのが,Ahlquist(1948)である。彼は,以下に示す6つの交感神経アミンに対するいろいろな器官の感受性の強さを比較してみると,第1表のような結果になることをみとめた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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