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文献詳細

雑誌文献

生体の科学21巻7号

1970年12月発行

文献概要

解説

『カテコールアミンのαおよびβ受容体について』を読んでの質疑応答

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所属機関:

ページ範囲:P.486 - P.486

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 〔質問〕
 本来機能的なものであつたAhlquistの分類が,遮断薬の出現によつてより具体的なものになつたというのはどういうことか。
 〔答〕
 この質問に答えるためには,遮断薬の概念を明確にしておく必要がある。薬理学で遮断薬と呼ぶのは,それ自身はまつたく作用がないのに,ある種の物質の作用を特異的かつ競合的(competitive)に抑制する物質のことであるが,このような作用の仕方は,機能的な拮抗という考えでは説明不可能で,これらの物質の拮抗の場としての受容体の存在を強く示唆する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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