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文献詳細

雑誌文献

生体の科学21巻7号

1970年12月発行

文献概要

実験講座 灌流実験法

膵臓灌流

著者: 菅野富夫1

所属機関: 1北海道大学獣医学部生理学教室

ページ範囲:P.487 - P.499

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 第1章 これまでの膵臓灌流実験
 膵臓灌流法の目的は,他の器官灌流の目的と同様に,錯綜した全身性の相互効果から切り離して比較的単純な条件下において,しかもできるかぎり生体内諸条件に近い状態に保ちながら,膵臓本来の生理的薬理学的機能を研究しようというところにある。膵臓は内分泌腺,外分泌腺の両器官から構成され,さらに外分泌腺は消化酵素を主に分泌すると考えられている腺細胞と,イオン,水分の分泌に関与していると考えられている介在管と導管という異なつた機能をもつ細胞群から成り立つている。したがつてこれら膵臓の機能の中のどれについて研究しようとするのかによつて実験法が異なつてくる。膵臓灌流は40年も前から行なわれているが20),ここでは最近の新しい灌流法を中心に述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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