icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学22巻1号

1971年02月発行

文献概要

主題 平滑筋の抑制物質・1

化学伝達物質についての問題点

著者: 大塚正徳1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.2 - P.3

文献購入ページに移動
 神経系においてアセチルコリンとカテコールアミンが伝達物質として確立してからすでに久しい年月がたつているが,これら二種の化合物以外に新しい伝達物質の存在することが推定され,その発見を目指して多くの研究が行なわれてきた。平滑筋組織においてもnon-cholinergic,non-adrenergicの抑制性伝達物質の存在を示唆する多くの実験結果が得られ,近年活発な研究の中心となつている。生体の科学ではこの「平滑筋の抑制性伝達物質」を主題に取り挙げ,この分野の第一線で活躍しておられる三先生にご執筆をお願いした。その本論に入る前に編集委員の一人として「まえがき」を書くようにとのことである。読者は「まえがき」などは抜きにして早速本題に入つて頂いた方がよいと思うが,お引き受けしてしまつた以上やむを得ないので,以下簡単に化学伝達物質について思いつく二,三の問題点を記してその責を塞ぐことにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?