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総説
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Ⅳ.生理的意義
生体内の腺組織とその分泌物中ならびに血液中にキニン生成酵素(キニノゲナーゼ)が多量に含まれることからキニン系,特に腺性カリクレインが何らかの生理的役割を演じているのではないかという考えは古くからあつた。現在までに知られたもののうち,腺組織の機能的血管拡張および新生児の初呼吸に伴う肺循環の開始のキニン系の役割と分娩時のキニノゲンの変化について,述べたいと思う。
生体内の腺組織とその分泌物中ならびに血液中にキニン生成酵素(キニノゲナーゼ)が多量に含まれることからキニン系,特に腺性カリクレインが何らかの生理的役割を演じているのではないかという考えは古くからあつた。現在までに知られたもののうち,腺組織の機能的血管拡張および新生児の初呼吸に伴う肺循環の開始のキニン系の役割と分娩時のキニノゲンの変化について,述べたいと思う。
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