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文献詳細

雑誌文献

生体の科学22巻3号

1971年06月発行

文献概要

解説講座 座談会

寄生の生物学(2)—寄生虫学の領域から

著者: 大家裕1 安羅岡一男2 田中寛3 関根隆光4

所属機関: 1順天堂大学医学部寄生虫学教室 2国立予防衛生研究所寄生虫部 3東京大学医科学研究所寄生虫部 4順天堂大学医学部生化学教室

ページ範囲:P.134 - P.146

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 司会(関根) 寄生現象を考えていく上で,まずはじめに問題となる,特異性とか,適合性ということについて,いろいろお話し願つたわけですが,これらのことと関連して,寄生現象の起源ということが当然興味ある問題として浮かび上つてくると思います。これに関してもお話しいただければ面白い材料をいろいろお持ちのことと思いますが,時間の関係もありますので,この問題は,他日の機会にゆずることにいたしまして,ただちに二つの生命の直接的なからみ合いつまり"二重の生物学"という意味でのhost-parasite relationという問題に入つていただきたいと思います。この問題は寄生生物学の中心的な課題ですし,特異性といい,適合性というものも,この両者の関係から押し出されてくる要素が,きわめて大きくからんでいるものではないかと思います。ただ問題がきわめて複雑になりますので,整理する意味で,大家さんまずparasite側から,ついでhost側からという順序で如何でしよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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