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文献詳細

雑誌文献

生体の科学22巻5号

1971年10月発行

文献概要

主題 Radioimmunoassay・2

小分子物質のRadioimmunoassay

著者: 對馬敏夫1

所属機関: 1東京大学医学部第三内科

ページ範囲:P.198 - P.211

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 1959年BersonおよびYalow1)によつて開発されたradioimmunoassay(以下RIA)は抗原抗体反応の特異性とradioisotopeを巧みに組合わせた方法である。その後10年間にRIAはほぼすべての蛋白性ホルモンの測定に応用され,nanogramあるいはpicogram単位の微量のホルモン測定が可能になり,これによつて得られた知見は内分泌学に飛躍的な進歩をもたらした。RIAはその原理からいつても一定の条件さえ満たされれば,種々の物質に応用が可能であり,オーストラリア抗原のごときウイルス2)や,carcinoembryonic antigen3)などの血中濃度測定にも用いられている。さらに最近では,分子量3000以下のpolypeptideや後に述べる種々の小分子物質についてもRIAによる測定法があいついで報告される様になり,その応用範囲はますます拡大している現状である。RIAは適当な条件を設定すれば,その特異性,感度,再現性にすぐれ,また微量のサンプルで測定が可能であり,一時に多数のサンプルを処理できる利点がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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