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総説
中枢における化学伝達物質
著者: 伊藤正男1
所属機関: 1東京大学医学部生理学教室
ページ範囲:P.2 - P.19
文献購入ページに移動末梢神経系では,アセチルコリンが神経筋接合部および交感神経節内シナプスでの伝達物質であることについて,またガンマーアミノ酪酸GABAがザリガニの抑制性神経筋接合部の伝達物質であることについては今日これら5つの規準がすべて充たされているのであるが,中枢のシナプスについてはこれが全部検討されている例は数少ない。一般的に言うと,中枢神経系では,(1)の存在がまずある物質について指摘されると,その物質の生理作用(2)が調べられ,はつきりしたシナプス作用の認められる時はさらに薬理作用(3)が検討される。
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