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総説
薬物受容体
著者: 高柳一成1
所属機関: 1東京大学薬学部薬品作用学教室
ページ範囲:P.58 - P.79
文献購入ページに移動 受容体なる概念は化学療法剤学に側鎖説としてEhlich1)によつて導入され,またLangley2)は骨格筋において,nicotincとcurareの作用の研究で,それらの作用点をrcceptive substanceと呼んだことにはじまるといえよう。しかし,受容体なる概念を近代薬理学に導入し,今日の薬物受容体機構の基礎を築いたのはイギリスのA.J.Clark3,4)である。ところで,現代薬理学においては薬物の作用,生理現象の説明に広く薬物受容体を用いている。このうち,本稿においては薬物受容体に関係ある比較的最近の話題について紹介する。
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