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文献詳細

雑誌文献

生体の科学24巻3号

1973年06月発行

文献概要

実験講座

熱測定

著者: 山田和広1

所属機関: 1順天堂大学医学部第二生理学教室

ページ範囲:P.136 - P.145

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 はじめに
 約120年昔,Helmholtzははじめて筋肉の熱発生の測定を行なつた。三対の熱電対と検流計を直列につないで,カエルの筋の持続性の収縮による温度の上昇を記録している。これは彼の"Überdie Erhaltung der Kraft"が出版された直後であり,その書物の成立には当時の生理学者たちの助力が大きかつたという。明らかにエネルギー保存についての考えをめぐらしながら,彼は筋肉の熱発生を測定したのである。
 実験方法は今日でもこれと同じである。その原理は,筋あるいは神経の発生した熱の一部で温度変換器をあたため,その電気的出力を増幅・記録する,この方法を近代的なものにしたのは,英国の生理学者A. V. Hillであつた。その方法の詳細はHillの非常に有用な書物に詳しく述べられている(Hill,1965)。その書物で彼は"It is dangerously eas to get beautiful thermomyograms;the problem is to know what they really mean, to transform them into absolute units of heat and time, and to be sure what crrors affect them."と述べている。生体の興奮性組織についての熱測定は今日でもほとんど手製の装置に頼らなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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