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文献詳細

雑誌文献

生体の科学25巻2号

1974年04月発行

文献概要

特集 筋細胞の分化 総説

筋細胞膜の発生と分化—ホヤ発生卵における興奮膜としての横紋筋膜の分化

著者: 高橋国太郎1 吉井光信1 岡本治正1

所属機関: 1東京大学医学部脳研究施設神経生理部門

ページ範囲:P.105 - P.119

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 興奮膜とよばれている神経細胞膜あるいは筋細胞膜は,刺激に応じて数十ミリボルト(mV)の細胞内陰性の静止電位から膜電位を陽性に逆転して活動電位を出現する。この活動電位の発現は興奮膜の第一の特質であつて,この性質が興奮膜が卵細胞膜から分化発生する際にどのように獲得されてくるのかを知ることは,興奮膜の機構を明らかにするためにも膜の機能の分化の本態を探るためにも必要であると思われる。この本題に入る前に現時点での興奮膜の理論と現象を私達なりに整理してみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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