icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学25巻3号

1974年06月発行

特集 脳の高次機能へのアプローチ

綜説

数理工学からみた脳の高次機能—連想記憶のモデル

著者: 南雲仁一1

所属機関: 1東京大学工学部計数工学科

ページ範囲:P.209 - P.221

文献概要

 Ⅰ.構成的方法
 与えられた標題「数理工学からみた脳の高次機能」において,「機能」とはいうまでもなく情報処理の機能の意味であろうが,「高次」の意味するところは必ずしも明確でない。しかし,ここでは,何らかの意味で,脳を構成する神経回路網の組織化(organization),あるいは可塑性(plasticity)に関係した機能を考えることにする。たとえば適応,学習,連想的な記憶などがその例である。
 つぎに「数理工学からみた」という言葉の意味をはつきりさせておかねばならない。ここでは,「構成的(synthetic),あるいは工学的でかつ定量的なアプローチによる」とでも解釈しておいていただきたい。ここで構成的(工学的)アプローチとはつぎのようなものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら