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François Chapeville教授のプロフィル
著者: 真野嘉長1
所属機関: 1東京大学医学部栄養学教室
ページ範囲:P.261 - P.262
文献購入ページに移動彼は1924年のポーランド生まれで,本年49歳の働き盛りである。その基礎教育をポーランドで卒え,第二次大戦後フランスに渡り,帰化した。最初彼は獣医学を志し,Alfort大学獣医学部を1950年に卒業し,Paris大学獣医学部にHirudineに関する論文を提出して獣医学博士を授与された。これはHirudineの抗血液凝固作用に関する研究で,それがヘパリンの500倍も強い抗トロンビン作用を示したものである。そこで獣医学一般を習得する傍ら,基礎科学に興味をもつようになつた。それでSorbone大学に移り,そこの獣医学部の生理学教室において助手となり,生化学の研究を開始した。この時代には諸種の家畜の腸平滑筋の収縮に関する研究を行ない,1954年に生化学修士の称号を得た。
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