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CIBAシンポジウム「スターリングの心臓法則の生理学的基礎」に出席して
著者: 松原一郎1
所属機関: 1東京大学医学部生理学教室
ページ範囲:P.366 - P.367
文献購入ページに移動スターリングの心臓法則は,いろいろな形でいい表わされる。たとえば,「心室が収縮する際になす仕事は,収縮開始直前の心室容積に比例する」というのが,一つの表現である。この心臓法則は,スターリング自身が強調したように,「伸展されるほど,大きな収縮張力を発生し得る」という心室筋線維の性質に基づいている。この性質の原因は,すでにおおまかに見当づけられている。つまり,in vivoの心筋が「長さ—張力曲線」の上行脚で働いているため,伸展によつて発生張力が増す。今回のCIBAシンポジウムでは,この考えが正しいかどうか詳しく検討された。
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