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特集 生体膜—その基本的課題 総説
膜モデル
著者: 藤田道也1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部生化学教室
ページ範囲:P.369 - P.377
文献購入ページに移動 モデルはたいていの場合研究の発展にとつて助けとなるより妨げになることの方が多い。モデルはいわば彫刻であつて,生きものではない1)。Modelとmisleadingは小型の辞書では見開いた2頁にみつかるし,大きな辞書でも数ページとは離れていない。
しかし,モデルとしばしば区別せずに使われるアナローグは実体とどこかが似ていればそれでよいのに対し,モデルは実体に基づいていなければならないし,それもできるだけ実体に近い方がよい2)。そういう意味ではワトソン-クリックの遺伝物質モデルなどが真のモデルというべきだろう。
しかし,モデルとしばしば区別せずに使われるアナローグは実体とどこかが似ていればそれでよいのに対し,モデルは実体に基づいていなければならないし,それもできるだけ実体に近い方がよい2)。そういう意味ではワトソン-クリックの遺伝物質モデルなどが真のモデルというべきだろう。
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