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実験講座
生体膜の動態—脂質の代謝回転
著者: 和久敬蔵1
所属機関: 1東京医科歯科大学難治疾患研究所中毒化学研究室
ページ範囲:P.447 - P.454
文献購入ページに移動 はじめに
生体膜脂質の代謝回転速度を測定する研究については,肝ミクロゾーム,筋小胞体などを用いて数多くの研究が行なわれているが,本章ではまず最初にリン脂質全体の代謝回転を知るために筆者らによるウサギ筋小胞体でのin vivoにおける種々のリン脂質への生合成前駆体の取込み実験を通して,その研究の意義およびその限界またA. Martonosiによるラット筋小胞体リン脂質,およびタンパクのhalf-lifeの測定について述べ,さらに一般的にリン脂質構成成分であるグリセロール,脂肪酸,リン,塩基の個々の部分の代謝について考案し,一つの分子であるリン脂質のそれぞれの構成成分が,どのように合成または変換が行なわれているかを考察したい。
生体膜脂質の代謝回転速度を測定する研究については,肝ミクロゾーム,筋小胞体などを用いて数多くの研究が行なわれているが,本章ではまず最初にリン脂質全体の代謝回転を知るために筆者らによるウサギ筋小胞体でのin vivoにおける種々のリン脂質への生合成前駆体の取込み実験を通して,その研究の意義およびその限界またA. Martonosiによるラット筋小胞体リン脂質,およびタンパクのhalf-lifeの測定について述べ,さらに一般的にリン脂質構成成分であるグリセロール,脂肪酸,リン,塩基の個々の部分の代謝について考案し,一つの分子であるリン脂質のそれぞれの構成成分が,どのように合成または変換が行なわれているかを考察したい。
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