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文献詳細

雑誌文献

生体の科学25巻5号

1974年12月発行

文献概要

実験講座

生体膜の動態—脂質の代謝回転

著者: 和久敬蔵1

所属機関: 1東京医科歯科大学難治疾患研究所中毒化学研究室

ページ範囲:P.447 - P.454

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 はじめに
 生体膜脂質の代謝回転速度を測定する研究については,肝ミクロゾーム,筋小胞体などを用いて数多くの研究が行なわれているが,本章ではまず最初にリン脂質全体の代謝回転を知るために筆者らによるウサギ筋小胞体でのin vivoにおける種々のリン脂質への生合成前駆体の取込み実験を通して,その研究の意義およびその限界またA. Martonosiによるラット筋小胞体リン脂質,およびタンパクのhalf-lifeの測定について述べ,さらに一般的にリン脂質構成成分であるグリセロール,脂肪酸,リン,塩基の個々の部分の代謝について考案し,一つの分子であるリン脂質のそれぞれの構成成分が,どのように合成または変換が行なわれているかを考察したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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