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第8回 国際電子顕微鏡会議
著者: 永野俊雄1
所属機関: 1千葉大学医学部解剖学教室
ページ範囲:P.489 - P.491
文献購入ページに移動 第8回国際電子顕微鏡会議がオーストラリアのキャンベラで8月25日より8月31日まで開催された。この会議は国際電子顕微鏡連合によつて,第1回は1949年光顕微鏡の発明者リュウエンフックで名高いオランダのデルフトでたつた200名の参加者で開催され,以来ロンドン,ベルリン,フィラデルフィア,京都,グルーノーブルについで行なわれたものである。会場はキャンベラの国立オーストラリア大学の広大なキャンパスで行なわれた。キャンベラの8月はちようど東京の梅と桜のまざつたような季節で空気はすみきり,日本の雑踏の中の生活とは全くちがつた環境であつた。
会議には地元のオーストラリアの人を含めて約1000人出席し,開会式と第1日目の午前の特別講演を除いて10会場に分れて月曜より土曜まで1日の遠足を除いて行なわれた。だから全部学会を聴いたとしても10%しか発表をきくことはできないことになる。国際電子顕微鏡学会にかぎらず,この種の国際会議はその範囲が拡大し研究者が増加することで研究発表が厖大になる。それ自体は喜ばしいことであるが,そのあり方については最近の会議ごとに批判があがつている。これはなかなか難しい問題であり,研究発表数を制限するか,会期を長くするかなどの方法しか考えられない。
会議には地元のオーストラリアの人を含めて約1000人出席し,開会式と第1日目の午前の特別講演を除いて10会場に分れて月曜より土曜まで1日の遠足を除いて行なわれた。だから全部学会を聴いたとしても10%しか発表をきくことはできないことになる。国際電子顕微鏡学会にかぎらず,この種の国際会議はその範囲が拡大し研究者が増加することで研究発表が厖大になる。それ自体は喜ばしいことであるが,そのあり方については最近の会議ごとに批判があがつている。これはなかなか難しい問題であり,研究発表数を制限するか,会期を長くするかなどの方法しか考えられない。
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