icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学26巻1号

1975年02月発行

文献概要

特集 体内のセンサー 総説

性行動に関する中枢のセンサー

著者: 大島清1 加藤順三2

所属機関: 1京都大学霊長類研究所生理研究部門 2帝京大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.27 - P.42

文献購入ページに移動
 性行動を生殖活動と同意義に広範囲に考えるならば,交尾行動,着床,妊娠,分娩,哺乳,子育て,さらに生殖腺の発育,発情周期,月経周期,排卵といつた生殖生理学上のすべての現象を取り上げることになる。また,性行動を規定するものとして遺伝的要素や環境因子,発育途上での経験的要因があり,高等動物になるほどそれらの因子が複雑にからみ合つている。しかもこれらの現象のほとんどが,性ホルモン—脳とかかわりあいがあるから,これらを本稿に網羅することはとうてい不可能である。したがつて,性行動の象徴であるともいえる交尾活動に関係ある一連の行動に限定して,その脳内センサーを探る,という方向で話をすすめてゆきたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?