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文献詳細

雑誌文献

生体の科学26巻1号

1975年02月発行

文献概要

解説

最近の光受容素子

著者: 斎藤博1

所属機関: 1東京大学物性研究所光物性部門

ページ範囲:P.43 - P.51

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 はじめに
 光は波の性質をもつている。この波は電磁波とよばれ,1kmぐらいのラジオ波から0.001Å(オングストローム)ぐらいのガンマ線にわたる広い波長範囲をもつている。この解説では波長が数100Åの真空紫外線からだいたい100μ(ミクロン)の遠赤外線までの波長範囲の光の検知器(受容素子)について説明する。この波長範囲にある光について現在検知器として普通使われている素子の動作原理は,大別して4種類ほどある。以下各動作原理について簡単な説明を行ない,その原理を応用した実際に使用されている検知器について,その基本的な性質を述べる。動作原理別に分けるという方法は,とりもなおさずその検知器の使用可能な波長範囲(たとえば可視領域など)を示すことにもなつている。なお動作原理あるいは個々の検知器についてのより詳しいことは,それぞれ専門書を参照していただきたい。またここで述べるおのおのの検知器とは,光の強度の大小のみを検知する素子であるが,V節で光の強度の大小と,スペクトルを同時に検知する素子についても簡単にふれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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