icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学26巻1号

1975年02月発行

文献概要

解説

生体時計—とくに概日リズムについて

著者: 緒方維弘1

所属機関: 1熊本大学

ページ範囲:P.52 - P.58

文献購入ページに移動
 はじめに
 生体の機能のうちには,一定の周期をもつて規則正しくその活動消長をくりかえしているものがたくさんある。このような現象を発現させるためには,体内に一種の計時機構が存在し,その統制するところによるという考えが古くから伝えられている。生体時計(biological docks)とはこのような計時機構を意味するものである。
 生体が現わしている周期現象には,一昼夜を基本として動いているものがすこぶる多く,一般に生体時計とはただちに24時間を周期とする生体の計時機構と解されているような印象を受けることが多い。これは生体時計なる呼称がわれわれの日常携帯している計時機器である時計を連想させることによるのかも知れないが,他面それだけに24時計周期の基となつている太陽の生体に及ぼす影響の強大さをものがたるものともいえよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら