icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学26巻2号

1975年04月発行

文献概要

講義

眼の動きを操る神経信号

著者:

所属機関: 1

ページ範囲:P.165 - P.177

文献購入ページに移動
 最近,眼球運動の生理学の分野で,非常に多くのデータが得られている。これは主として,覚醒して行動しているサルで,視覚および動眼ニューロンからの記録が可能になつたためであるが,また,慎重にコントロールされた解析的な実験が,これまでの大まかで記述的な研究に取つて代わりつつあることにもよる。しかし,どの科学にあつても,事実は,単に最初の一歩にすぎず,それらを総括的に説明することができなければ,事実の中に溺れてしまう。私は,眼球運動の生理学の三つの分野で,このような説明を試みようと思う。第Ⅰ節は,橋の眼球運動機構の解剖学的構築を取り扱い,第Ⅱ節は前庭動眼反射の制御における前庭小脳の機能に関する理論を扱う。第Ⅲ節ではsaccade(衝撃性眼運動)を制御している核上性信号のcodingの性質を考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら