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文献詳細

雑誌文献

生体の科学26巻3号

1975年06月発行

特集 細胞表面と免疫

特集「細胞表面と免疫」によせて フリーアクセス

著者: 山本正1

所属機関: 1東京大学医科学研究所

ページ範囲:P.197 - P.197

文献概要

 "生体の科学"の編集陣はなかなか味のあることを企画する。本来なら本文はその編集陣がこの特集を組んだ意図を明らかにしてみせるところであるのに,筆者に何か書けと命ずるのである。免疫学も変わつたが編集陣も変わつたというべきである。
 免疫学が変わつたのは,まずはその免疫細胞学的研究の飛躍的進展によるものということができようか。免疫化学が主力をそそいだ抗体グロブリンを含めて体液中の生体分子は所詮いずれかの生体細胞の産生したものである。その意味からは抗体産生細胞としてのプラズマ細胞などに集中し,その抗体産生機構をめぐる問題を取り扱うのも一つの方向であつたろう。しかしそれはバクテリアなどを中心に進展した分子生物学の延長線にあるものと評されたかも知れない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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