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特集 受精機構をめぐつて
総説
文献概要
哺乳類の精巣にはその導管の一部が著しく屈曲してできた,精巣上体と呼ばれる器官が付属している。精細管で精子形成を終えて精巣上皮から離れた精子は,この精巣上体の管を10〜25日かかつて通過中に成熟をとげ,さらに自然条件下では,メスの体内で受精能獲得(capacitation)をして始めて卵と受精しうる。ここでは,成熟に際して起こる精子の変化と,それに必要な環境を与えている精巣上体について,主に形態的な側面から考察してみたい。
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