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実験講座
鋳型走査電顕法—腎副血管の一考察
著者: 村上宅郎1
所属機関: 1岡山大学医学部第二解剖学教室
ページ範囲:P.453 - P.456
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メチルメタクリレートを半重合の状態で動脈より注入すると,毛細血管はもちろんのこと静脈系を含めた全血管床を鋳型にとることができ,この鋳型について微解剖と走査電子顕微鎖観察を繰り返すと,微細血管の分布,連絡についての理解を進め得る1)。この鋳型走査電顕法については,すでに腎糸球体などで実際の応用を示してきた2〜10)。本稿では,手法を簡単にまとめ,挿図にはサルの副腎を用いる。
メチルメタクリレートを半重合の状態で動脈より注入すると,毛細血管はもちろんのこと静脈系を含めた全血管床を鋳型にとることができ,この鋳型について微解剖と走査電子顕微鎖観察を繰り返すと,微細血管の分布,連絡についての理解を進め得る1)。この鋳型走査電顕法については,すでに腎糸球体などで実際の応用を示してきた2〜10)。本稿では,手法を簡単にまとめ,挿図にはサルの副腎を用いる。
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