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文献詳細

雑誌文献

生体の科学26巻6号

1975年12月発行

話題

プルキンエの生涯と業績

著者: 岩間吉也1

所属機関: 1大阪大学医学部高次神経研究施設

ページ範囲:P.564 - P.567

文献概要

 ふつうの生理学の教科書を手にとつて人名索引を引くと,少なくともつぎの四つの事項でプルキンエの名前に遭遇する。
 ①心臓のプルキンエ線維
 ②小脳のプルキンエ細胞
 ③眼のプルキンエ現象(遷移)
 ④眼のプルキンエ・サンソン像
 戦前に初版が出され,細密をもつて知られる藤田佐武生理学講義の感覚の章には,さらにもう二つの事項がのせられている。
 ⑤プルキンエの網膜血管像
 ⑥プルキンエの回転感覚
 以上に数えあげた事項に冠しているプルキンエの名は,いうまでもなく同一人のヤン・エバンゲリスタ・プルキンエJan Evangelista Purkynĕ(1787〜1869)の名前である。教科書に一つでも名前が残るというのは,およそ容易なことでない。それをいくつも残しているという人がプルキンエである。以下では,プルキンエの生涯について文献2)と3)とによつて簡単な記載をし,そのうえで彼の名を冠した生理学上の発見に限つて二,三の挿話をのべようと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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