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文献詳細

雑誌文献

生体の科学27巻4号

1976年08月発行

文献概要

実験講座

細胞のサポニン処理

著者: 大槻磐男1

所属機関: 1東京大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.326 - P.330

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 はじめに
 細胞内部の分子の局在を明らかにするためには通常フェリチン抗体などの高分子トレーサーで分子を標識して可視化する方法が採られる。しかしながら,この際障壁となる形質膜にトレーサー透過性を賦与するため従来用いられてきた方法はいずれも非特異的であつて透過が一様にゆかぬ欠点があつた1)
 筆者らはこの問題を検討した結果,短時間のサポニン処理によつて細胞形質膜に比較的均一に高分子トレーサー透過性を与えることができることを見出した2,3)。数種の遊離細胞で得た所見では,抗原性などの生物活性もほとんど影響をうけずに保持されている。また組織化学的に固定した細胞にも作用することがわかつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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