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文献詳細

雑誌文献

生体の科学27巻5号

1976年10月発行

文献概要

特集 遺伝マウス・ラット 総説

ジストロフィーマウス

著者: 宮田雄平1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.341 - P.348

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 はじめに
 1955年Michaelsonらによりはじめて骨格筋に病変をもつマウスが報告され,その病像がヒトの筋ジストロフィー症に類似していることからジストロフィーマウスと呼ばれた48,69)。当初の検索では骨格筋にのみ病変が認められ,primary myopathyと考えられたが,最近になつてジストロフィーマウスに神経系の異常がみつかり,神経に病因があることを示唆する研究が多く報告されている。
 骨格筋の性質が保たれるためには,神経支配が,また運動ニューロンの性質が維持されるためには筋肉が,それぞれ必要であり17,19),神経と筋肉は相互依存的な関係にあると考えられる49)。両者の間にはアセチルコリンを伝達物質とする以外の情報伝達手段(たとえば,trophic factor)が考えられている17,19)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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