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文献詳細

雑誌文献

生体の科学27巻5号

1976年10月発行

特集 遺伝マウス・ラット

総説

ヌードマウス

著者: 大沢仲昭1

所属機関: 1東京大学医学部第三内科

ページ範囲:P.366 - P.371

文献概要

 はじめに
 図1は,ビーグル犬の皮膚を移植されたヌードマウスを示している。図にみられるように移植された皮膚からビーグル犬の毛が発育しているのがみられる。この図からも明らかなように,ヌードマウスには拒絶反応が認められず,異種動物の組織の移植が可能である。このような現象が起こる理由は,ヌードマウスに胸腺が先天性に欠損しているからであり,したがつてヌードマウスは胸腺の研究にきわめて重要な意義を有することが理解されるであろう。
 ここでは,ヌードマウスの免疫学的意義を中心に述べるとともに,その遺伝的背景についてもふれたいと思う。ヌードマウスの一般的総説としては,他の総説,文献1〜6)も参照していただきたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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