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文献詳細

雑誌文献

生体の科学27巻5号

1976年10月発行

文献概要

研究のあゆみ 江橋節郎教授文化勲章受賞記念講演

筋収縮制御の分子的機構

著者: 江橋節郎1

所属機関: 1東京大学医学部薬理学

ページ範囲:P.397 - P.407

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 ただいまご紹介いただきました江橋でございます。今日この晴れがましい席で講演できますことを,非常に光栄に思います。本日は小林先生,沖中先生,熊谷先生,吉川先生,を初めとし,恩師,諸先輩が多数お見えいただきました中でお話いたすことになりまして,私としては,昔に戻りまして,試験を受けているような気持でおります。今日何をお話ししたらいいかとだいぶ迷いましたが,結局いままでの経過というものをお話して,反省の機会といたしたいと思います。失敗,成功,運のいいとき,悪いとき,そういうものをできるだけ客観的に振り返つて,その中から,今後の私どもの研究の指針を得たいと思います。
 実は仕事の上でお世話になつた方の名前をあげようと思つて,人数を数えてみますと,60〜70名になりましてとてもスライドに書けないのであきらめました。ここでは,ただ私の思いつきましたままに,2,3の方をあげさせていただきます。その第1は藤田完吉博士,これは一緒に仕事を始めた方で,現在,黒磯で開業しておられます。それから現在,医科歯科大におられる大塚教授,東北大に行かれた遠藤教授,現在の教室の中では野々村助教授以下,非常に多くの方たちです。これに加えて,私が非常にお世話になりましたのは,筋肉のグループの方々。これは1954年に熊谷先生が班長となつて筋化学班というのが結成されまして,これ以来,日本の筋肉のグループは,非常に緊密な連絡を保つてやつてきております。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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